
お名前ドットコムのドメイン移管の流れや必要な費用・期間、AuthCodeの取得方法など、具体的な手順や移管で気をつけるポイントがよく分からず、不安です。また、なぜドメイン移管が必要なのかや、移管後にDNS設定をどうすれば良いかも知りたいです。



こうした疑問にお答えします。
- お名前ドットコムのドメイン移管に必要な費用と期間
- 図解でわかるお名前ドットコムドメイン移管手順
- 移管時の失敗を防ぐ注意点とDNS設定
お名前ドットコムドメイン移管は正しい手順と準備でスムーズに進められます。
他社からお名前.comへの移管や、お名前.comから他社への移管も同様の方法で対応可能。面倒な移管手続きや設定変更も安心して解決できるので、ぜひ最後までご覧ください。
お名前ドットコムのドメイン移管とは?費用と所要期間を解説


ドメイン移管は、現在利用しているドメイン管理会社から、別のドメイン管理会社へドメインの管理権限を移す手続きです。お名前.comでは、移管元・移管先どちらのパターンにも対応しています。
ここでは、お名前ドットコムのドメイン移管の仕組みと費用、所要期間について詳しく解説します。
ドメイン移管の基本的な仕組み
ドメイン移管とは、ドメインを現在使っているレジストラ(管理事業者)から、別のレジストラに変更する手続きです。お名前ドットコムからドメイン移管を行う理由として、ドメイン管理コストの見直しや、サーバーとの連携強化、サービスの一本化があります。
お名前ドットコムのドメイン移管の流れは下記の通りです。
- 既存の管理会社で、Whois情報や移管ロック設定などを確認する
- AuthCode(認証コード)を取得する
- 移管先の管理会社でお名前ドットコムドメイン移管手続きを開始する
- 申請確認や承認メールへ対応する
- ドメイン移管が完了する
お名前ドットコムへのドメイン移管では、申請時にAuthCodeの入力や管理情報の確認が求められます。そのため、専門用語や画面操作への理解が重要となります。
お名前ドットコムのドメイン移管にかかる費用
ドメイン移管を行う際の費用(料金)は、移管するドメインの種類や、管理会社ごとに異なります。
お名前ドットコムで代表的なドメイン移管料金の例は以下の通りです。
ドメイン種別 | 移管費用(税込み) |
---|---|
.com | 約1,430円〜1,480円/年 |
.net | 約1,650円/年 |
.jp | 3,300円/年(汎用JPの場合) |
- 上記は2025年7月現在の一般的な料金相場であり、キャンペーン等で変動する場合もあります
- 多くの場合、移管費用を支払うことで、その年数分のドメイン更新が行われます
お名前ドットコムのドメイン移管料金については、必ず事前に公式サイト等で最新情報をご確認ください。
移管完了までにかかる期間の目安
お名前ドットコムのドメイン移管が完了するまでの期間は、申請から通常「数日〜1週間」が目安となります。
具体的な流れとしては、以下の手順になります。
- ドメイン移管申請を開始し、承認メールが届いたら指示に従い期日内に承認作業を行います
- .jpドメインは7日以内、その他は4日以内など期日設定があります
- 管理会社側やレジストリで承認・作業完了後、ドメイン移管が無事完了します
トラブルがなければおよそ3日〜7日で終了しますが、以下の場合は遅延や却下のリスクがあります。
- Whois情報や連絡先メールアドレスに不備がある
- 移管ロックがかかっている
- AuthCodeが間違っている
事前に、すべての設定と情報が正しいか確認することが、お名前ドットコムのドメイン移管期間を短縮し、スムーズに進めるポイントです。
【図解】お名前ドットコムから他社へドメイン移管する手順
お名前ドットコムから他社へドメイン移管を行う際は、いくつかの手順と事前準備が必要です。ここでは移管時につまずきやすいポイントや、専門用語の解説も交えながら、順を追ってわかりやすく解説します。
①:ドメイン移管ロック(Transfer Lock)を解除する
まず最初に、移管予定のドメインが「移管ロック(Transfer Lock)」されていないか確認しましょう。このロックがかかっている場合、お名前ドットコムドメイン移管作業は進められません。
移管ロック解除の主な理由は、不正な第三者によるドメイン移管を防ぐためです。しかし移管時には一時的に解除が必要となります。
お名前ドットコムの管理画面にログインし、該当するドメインの設定から移管ロック(Transfer Lock)を「無効」に切り替えます。
移管ロックが解除されていないと、お名前ドットコムドメイン移管申請自体ができないため、最初に必ずご確認ください。
②:Whois情報公開代行を無効にする
次に「Whois情報公開代行」を無効にします。Whois情報公開代行とは、本来公開されるドメイン管理者の情報を、代理情報に変更してプライバシーを守るサービスです。
お名前comからドメイン移管の際は、ドメイン所有者本人へ移管確認のメールが届くため、Whois情報が正しく管理者本人のメールアドレスとなっているかが重要です。
Whois情報公開代行が有効なままだと、承認メールが届かず手続きが進みません。設定画面から公開代行を無効化し、正しい連絡先が設定されているかも確認しましょう。
また、一部のドメイン種類によっては、代行解除ができない場合や手順が異なる場合があるため、管理画面の案内に従って作業を進めてください。


③:AuthCode(認証コード)を取得する
お名前ドットコムドメイン移管申請には「AuthCode(認証コード)」が必要です。AuthCodeとは、ドメイン移管の安全性を保つためのパスワードのようなもので、ドメイン所有者しか取得できません。
お名前ドットコムの管理画面から該当ドメインの「詳細」や「設定」項目を探し、「AuthCodeを表示・取得」ボタンでコードを取得します。
AuthCodeがなければ移管先が申請できませんので、必ず控えておきましょう。
なお、AuthCodeの入力ミスや期限切れも申請却下の原因となるので、正確に扱ってください。
④:新しい移管先でドメイン移管を申請する
ここまでの準備ができたら、移管先サービス側の管理画面で「ドメイン移管」申請を行います。他社の「ドメイン移管受付」ページで、取得したAuthCodeや移管したいドメイン名、必要に応じてWHOIS情報などを入力します。
お名前ドットコムドメイン移管手順として申請後は以下の流れとなります。
- 移管先や現在のメールアドレスに「移管承認」のメールが届く
- メール内のURLにアクセスし、承認作業を実施
- 移管元・移管先の審査が完了後、数日~1週間程度で移管が完了
お名前ドットコムドメイン移管費用や期間はドメイン種類・移管先により異なるため、以下の表をご参照ください。
項目 | 目安・参考情報 |
---|---|
一般的な移管費用 | 1,000~2,000円(.com/.net/.jp等、移管先による) |
移管完了までの期間 | 3日~7日(JPは最大7日、その他は4日以内が多い) |
サイト・メール影響 | ネームサーバー変更しない限り、基本的にダウンタイムなし |
お名前ドットコムドメイン移管他社への移管時の失敗例や対策
- 移管ロックやWhois代行の解除漏れ
- AuthCodeの入力ミスや申請期限切れ
- メールアドレスが古いままで、承認メールが届かない
このようなミスを防ぐため、必ず管理画面上ですべての情報が最新かつ正確であることを移管申請前にご確認ください。
他社からお名前ドットコムへドメイン移管する方法
他社で管理しているドメインをお名前ドットコムへ移管する際は、重要なステップがあります。以下の手順に従えば、初心者の方でもスムーズにお名前ドットコムドメイン移管を完了できます。


①:現在の管理会社でAuthCode(認証コード)を取得する
まず、移管元の管理画面にログインし、該当ドメインの「AuthCode(認証コード)」を取得します。AuthCodeは、ドメインの正当な所有者であることを証明し、お名前ドットコムドメイン移管手順で必要な重要な情報です。
AuthCodeの取得方法は各社の管理画面によって異なります。通常は「ドメイン詳細」や「ドメイン設定」などのメニューから取得できます。
取得後は、認証コードをきちんと控えておきましょう。Whois情報公開代行を利用している場合は、事前に解除する必要がある場合もあるため注意が必要です。
②:お名前ドットコムの公式サイトから移管を申し込む
AuthCodeを取得したら、お名前ドットコム公式サイトにアクセスしてドメイン移管を申し込みます。「ドメイン」>「ドメイン移管」ページから該当ドメイン名を入力してください。
「移管可否を確認する」ボタンを押して移管可能か確認した後、案内に従ってAuthCodeや必要情報を入力します。お名前comからドメイン移管する場合でも、同様の手順です。
お名前IDを持っていない場合は、会員登録を済ませてから手続きを進めます。その後、お支払い方法を選択し、利用規約に同意して申し込みを完了させてください。
③:ドメイン所有者情報の認証メールを確認し承認する
お名前ドットコムドメイン移管料金の支払いが完了すると、ドメインのWhois情報に記載されているメールアドレス宛に認証メールが届きます。「ドメイン移管申請の承認依頼」等のメールで、「承認」または指定URLをクリックして承認手続きを完了させましょう。
この承認作業を行わないと、移管手続きが進みません。メールは迷惑メールフォルダに入ってしまう可能性もあるため、届かない場合は必ず確認してください。
承認メールの有効期限は一般的に4日(JPドメインの場合は7日)です。お名前ドットコムドメイン移管期間内に対応しないと申請が却下されるので、早めの確認と手続きをおすすめします。
④:お名前ドットコムでネームサーバー設定を行う
全ての移管処理が完了すると、お名前ドットコム管理画面にドメインが表示されます。次に、必要に応じてネームサーバー設定を行いましょう。
ネームサーバーは、サイト表示やメールの利用に不可欠な情報です。設定が誤っていたり、移管時に初期値へ戻ったりするケースがあります。
必ず希望のサーバー情報(例:Webサーバーやメールサーバー)へ設定し直してください。移管したままネームサーバーを未設定にすると、ウェブサイトやメールが正常に稼働しなくなるリスクがあるため要注意です。
円滑なドメイン移管作業のために、各ステップごとに認証情報や設定内容をしっかり管理してください。分からない場合は移管元またはお名前ドットコムのサポートへ問い合わせることをおすすめします。
お名前ドットコムからのドメイン移管先におすすめのサービス
ドメインをお名前ドットコムから他社へ移管する際は、料金や機能、サポート体制、サーバーとの相性など複数の観点から移管先を選ぶことが重要です。ユーザーの利用目的や現在の課題に合わせて、最適な移管先を比較検討しましょう。
ドメイン移管先を選ぶ際の比較ポイント
お名前ドットコムからドメイン移管を検討する際は、以下のような点を比較することが重要です。
- 年間管理費用や移管手数料の有無
- 管理画面の使いやすさや日本語対応状況
- ネームサーバー設定など独自機能の充実度
- 無料のWhois情報公開代行やDNS管理機能の有無
- 他サービス(サーバー・SSL等)との連携しやすさ
- サポート窓口や対応時間
この比較ポイントをもとに、ご自身の利用目的や将来的な拡張性も視野に入れて移管先を選定することをおすすめします。
料金や機能で比較したおすすめの移管先
代表的なお名前ドットコムドメイン移管先を「料金」「主な機能」「サーバーとの連携」の観点で比較した表を以下にまとめます。なお、料金や機能はいずれも2025年7月時点の代表的な例です。
サービス名 | .com移管料 | .jp移管料 | Whois情報公開代行 | 独自DNS | サーバー連携 |
---|---|---|---|---|---|
ConoHa | 約1,070円 | 約2,180円 | 無料 | あり | ConoHa WING等と連携可 |
エックスドメイン | 約1,180円 | 約2,000円 | 無料 | あり | エックスサーバーと親和性高 |
ムームードメイン | 約1,480円 | 約2,280円 | 無料 | あり | ロリポップ!などとの連携可 |
Google Domains | 約1,400円 | 取扱無し | 無料 | あり | Google Workspace等との親和性 |
お名前ドットコムドメイン移管費用はキャンペーン等で変動する可能性があるため、必ず各社の最新公式ページをご確認ください。


お得にドメイン移管できるキャンペーン情報
各社では定期的にお名前ドットコムからのドメイン移管キャンペーンを開催しており、期間限定で「移管料割引」「複数ドメイン同時割引」「新規取得無料」などの特典が用意されていることがあります。
- ConoHa:新規・移管両方でクーポン付与や割引キャンペーンを実施することが多い
- エックスドメイン:エックスサーバー利用者向けに、ドメイン移管料が割引となるキャンペーンを不定期開催
- ムームードメイン:他社からの移管で初年度の管理費無料、もしくは移管費割引となるキャンペーンが確認できることがある
お名前ドットコムドメイン移管のタイミングをキャンペーン期間に合わせることで、コストを抑えてお得にドメイン移管を行うことができます。キャンペーン情報は各社公式サイトで必ず最新情報を確認しましょう。
お名前ドットコムのドメイン移管で失敗しないための注意点


お名前ドットコムのドメイン移管は専門用語や独自の制限が多く、十分な準備なく手順を進めるとサイトの表示停止やメールの不達など、トラブルが発生しやすい作業です。お名前ドットコムドメイン移管に関する主要な注意点と、その対策について解説します。
サイトのダウンタイムを防ぐDNS設定の切り替えタイミング
お名前.comからの移管手順の際、DNS設定のタイミングを誤ると、サイトやメールにアクセスできないダウンタイムが発生するおそれがあります。ダウンタイムを防ぐには、適切なDNS切り替え手順とタイミングの把握が重要です。
まず、ドメイン移管先が用意するDNS情報(ネームサーバー)を事前に確認しておきます。移管申請直前に、現在利用中のネームサーバーと同じ設定を移管先の管理画面にも反映させましょう。
お名前ドットコムドメイン移管の直後にDNS情報が自動で切り替わる場合は、必要に応じてすぐに元の設定に修正することでサービス停止を回避できます。
重要なポイントは以下の通りです:
- ネームサーバー情報は移管前後で同じ内容にしておく
- サイトやメールの動作確認を逐一行う
- 可能であれば非ピーク時間帯に作業を行う
移管前に確認すべきWhois情報公開代行の設定
ドメインのWhois情報公開代行は、登録者の名前やメールアドレスが外部に公開されるのを防ぐサービス。お名前comドメイン移管手続き時には、Whois情報公開代行を一時的に解除する必要が生じる場合があります。
具体的には、移管先やレジストリのルールにより、Whois情報が正確であること、またメールが受け取れることが必要です。代理公開のままだと、移管確認メールが届かない、本人確認ができない、などのトラブルにつながることがあります。
事前確認のお名前ドットコムドメイン移管手順は以下の通り:
- 管理画面でWhois情報公開代行の有無を確認
- 一時解除が必要な場合は本人情報を正確に入力
- 移管完了後、速やかに代理公開設定を再開
ドメイン移管ができないケースと対処法
お名前.comからドメイン移管には失敗する典型的なケースが複数あります。主なパターンとその対処法を以下にまとめます。
ケース例 | 対処法 |
---|---|
登録後60日未満・更新直後 | 60日間の経過を待ってから再度申請 |
ドメイン移管ロックが有効 | 管理画面でロックを解除してから手続き |
AuthCode(認証鍵)が取得できていない | 移管元またはお名前ドットコム管理画面で取得 |
Whois情報のメールアドレスが誤っている/無効 | 正しいメールアドレス登録後に申請 |
年間管理料の未納・ドメイン期限切れ | 必要な支払い・更新手続き後に申請 |
これらの確認をお名前ドットコムドメイン移管前に必ず実施しましょう。


移管後に必要なメールアドレスの再設定
お名前.com移管後、多くの場合ネームサーバー情報やDNS設定内容が初期化されたり、予期しない変更が発生したりします。このため、独自ドメインで運用しているメールアドレスが正常に機能しない可能性があります。
お名前comからドメイン移管作業完了後には、以下の作業を必ず行ってください:
- DNS設定を再確認し、必要なら差し戻しや再登録を行う
- メールサーバー(MXレコード)の設定が反映されているか確認
- 必要であれば移管先でメールアカウントを新たに作成し、運用を再開
- 全ての受信・送信テストを行う
これにより、大切なメールが届かない、送れないといったリスクを最小限に抑えられます。


まとめ:事前準備をしっかり行えばドメイン移管はスムーズに進められる!
お名前.comでのドメイン移管は、段取りさえ守れば難しくありませんが、少しの油断でサービス全般の停止に直結するため、各ポイントをしっかりチェックすることが大切です。
お名前ドットコムのドメイン移管は、事前にドメイン移管ロック解除やWhois情報公開代行の設定確認、AuthCode取得などのポイントをしっかり押さえることで、費用や所要期間、ダウンタイムのリスクを抑えつつスムーズに進められます。
また、移管先サービスの比較やDNS設定のタイミングにも配慮することで、大切なウェブサイトの安定運用を確保できる仕組みです。
- お名前ドットコムのドメイン移管手順や料金・期間を図解付きで解説
- 移管トラブルを防ぐための失敗例や注意点、よくある質問を徹底網羅
- 他社への移管先選びやキャンペーン情報、DNS設定など最新トレンドも紹介
この記事を読むことで、複雑に感じやすいお名前ドットコムからのドメイン移管の流れが明確になります。
移管作業や移管後の対応にも安心して取り組めるはずです。理想のドメイン運用を実現するため、いま必要な手順からぜひ行動を開始してください。



