
お名前.comで取得したドメインにサブドメインを設定したいけど、具体的な手順や必要なDNS設定、SSL対応や費用のことまで全部知りたい。操作は手順通り進めたのに上手く表示されない場合、どう対処すればよいですか?



こうした疑問にお答えします。
- サブドメインとドメインの違い、お名前.comサブドメイン料金の基礎知識
- お名前.comでサブドメイン作成・DNS設定する操作手順
- サブドメイン設定時によくあるトラブルの解決策
お名前.comサブドメイン登録の方法から、DNSレコード設定やSSL対応まで詳しく解説。shopifyやAWSとの連携方法も含めて説明します。
お名前naviでのサブドメイン追加手順やつまずきやすいポイント、運用後の疑問も解決できるので、まずは記事を読み進めてご確認ください。
お名前.comで扱うサブドメインの基礎知識
お名前.comのサブドメイン機能について、基本的な仕組みから費用まで詳しく説明します。
サブドメインを適切に設定することで、一つのドメインから複数のサイト運営が可能になります。
サブドメインとは?ドメインとの関係性を解説
サブドメインとは、取得したドメイン名の前に任意の文字列を追加し、独立した区画として運用できる仕組み。
例えば「example.com」というドメインから「shop.example.com」のようなサイトを作成できます。
お名前.comで購入したドメインなら、以下のような活用ができます。
- テスト環境(test.example.com)
- ショップサイト(shop.example.com)
- ブログ(blog.example.com)
お名前.comNaviやレンタルサーバーのコントロールパネルから、サブドメインの追加・設定が簡単にできます。
同じ親ドメイン内で複数の用途に分けて管理できるため、ドメイン資産を最大限に活用可能です。
サブドメインとサブディレクトリの違いを比較
サブドメインとサブディレクトリは構造が異なり、SEO効果や運用方針も変わります。
目的に合わせて適切な選択をすることが重要です。
項目 | サブドメイン(例:shop.example.com) | サブディレクトリ(例:example.com/shop) |
---|---|---|
URL構造 | ドメインの前に名前を付けて分離 | ドメインの後ろにパスで分岐 |
独立性 | 高い(別サイト扱いになる場合が多い) | 低い(本体サイトの一部とみなされやすい) |
SEO評価 | 別サイトとして評価されやすい | 本体ドメインのSEO評価を引き継ぐ |
主な用途 | 別言語やサービス毎の分離、環境分岐 | カテゴリー・記事・固定ページなどの管理 |
サーバー管理 | 別サーバーへの割り当てが容易 | 一つのサーバーで一元管理が可能 |
サブドメインは新規サービスや国別サイト、テスト環境等に最適。
サブディレクトリはカテゴリーやブログ運用等、SEO評価を共有したい場合に適しています。
お名前.comでのサブドメイン作成にかかる費用
お名前.comでは、サブドメインの追加自体に追加料金は発生しません。
ドメインを所有していれば、追加費用なしでサブドメインを何個でも作成できます。
お名前.comNaviやレンタルサーバー機能で、標準機能としてサブドメイン登録が可能です。
ただし、以下の場面では別途費用が必要になることがあります。
- サブドメインごとにSSL証明書を購入する場合
- ShopifyやAWSなど外部サービスで利用する場合
- 有料SSL証明書を導入する場合
お名前.comのレンタルサーバーならLet’s Encryptの無料SSLが利用可能。
サブドメイン作成のコストはゼロですが、SSL導入や外部サービス連携時の追加費用には注意が必要です。
お名前.comでサブドメインを作成するメリット


お名前.comでサブドメインを作成することには多くのメリットがあります。サブドメインを活用することで、本サイトとは異なるコンテンツや目的別のサイト運営が柔軟に行えます。システム開発や管理の面でも大きな利便性が得られます。
本サイトとは別にメディアを運営できる
サブドメインを利用すると、メインサイトとは独立した新たなメディアを作成できます。
たとえば、企業の公式サイトをexample.com、コーポレートブログをblog.example.com、新サービスの特設サイトをservice.example.comというように設定可能です。各サブドメインごとにコンテンツの方向性や用途を分けて運営できます。このように使い分けることで、ターゲットユーザーごとに最適な情報発信ができ、運用効率やブランディングも向上します。
テスト環境や開発環境として活用できる
サブドメインはテスト環境や開発環境の構築にも最適。たとえば、stg.example.comやdev.example.comといったサブドメインを設けて、本番環境とは切り離した状態で新機能の検証・デバッグ作業を行えます。
主な理由は本番サイトへの影響を避けて安全に開発ができる点です。
具体的には、以下のようなケースで有効活用されています。
- 新サービスの事前検証
- デザインやテーマの試験運用
- システムアップデートの事前確認
このように、サブドメインの活用によって安定したWeb運用が実現できます。
目的別にサイトを管理しやすくなる
サブドメインはサイト構造を明確に分離できるため、目的別・担当別・言語別など、さまざまな観点で効率的な管理が可能。
例えば、以下のような運用例があります。
- ショッピングサイト(shop.example.com)、顧客サポート(support.example.com)、採用情報(recruit.example.com)など組織機能ごとに分離
- 日本語サイト(jp.example.com)・英語サイト(en.example.com)といった多言語対応の際の切り分け
- クライアント別に環境を分けることでアクセス権限や運用体制の管理が楽になる
このように、お名前.comのサブドメイン分割運用を活用することで、管理負担を軽減し、セキュリティや運用効率も大きく改善できます。
【図解】お名前.comでサブドメインを設定する手順
お名前.comを利用してサブドメインを設定する方法を3つのステップに分けて詳しく解説します。
ここではDNSレコード設定、お名前.comレンタルサーバー利用時の設定、そして設定後の反映確認やSSL化まで、最新情報とともに提供します。
②お名前.comドメインNaviでのDNSレコード設定
お名前.comドメインNaviでは、サブドメインの設定をDNSレコード編集で行います。正しいレコード登録がWebサイトの安定運用やメール利用の鍵となるため、1つずつ手順を確認しましょう。
- お名前.com Naviにログインし、グローバルメニューから「ドメイン」→「ドメイン機能一覧」を選択します
- 「ネームサーバー/DNSの設定」内「DNS関連機能の設定」をクリックします
- サブドメインを追加したい対象ドメインを選択し「次へ」を押します
- 「DNSレコード設定を利用する」の「設定する」を押します
- 「A/AAAA/CNAME/MX/NS/TXT/SRV/DS/CAAレコード」欄でサブドメインを追加します
DNSレコード設定では以下の項目を入力します:
- ホスト名:サブドメイン名(例:shop など)
- TYPE:A(IPアドレス)、CNAME(他ドメイン転送の場合)など
- TTL:基本は3600でOK
- VALUE:AならIPアドレス、CNAMEなら転送先ドメイン名
「追加」を押し、下部の「確認画面へ進む」をクリック。設定内容を再確認し「設定する」をクリックします。
DNSレコード設定で完了と表示されれば作業終了です。DNSの設定がWeb上に反映されるまで最大72時間ほどかかる場合もあります。
②お名前.comレンタルサーバーを利用する場合の設定方法
お名前.comレンタルサーバーをご利用の場合、別途コントロールパネルからサブドメインを追加します。レンタルサーバー側でサブドメインを登録しないと、サブドメインにアクセスしても表示されません。
- お名前.comレンタルサーバーのコントロールパネルにログインします
- 左側メニューから「ドメイン」をクリックし、追加済みの独自ドメインを選択します
- 「+サブドメイン」ボタンを押します
- 追加したいサブドメイン名(例:blog、shop など)を入力し「確認する」「追加する」と順に押します
- 登録内容を確認して追加手続きを完了します
サブドメイン追加ではDNSレコードも連携して自動設定されるため、技術的な詳細設定を手動入力する機会はほとんどありません。
③設定後の反映確認と無料SSL(https化)の手順
サブドメイン設定後は、きちんと反映されているかどうかを確認し、希望する場合はSSL(https化)の手順も進めます。SSL化はサイトの信頼性・セキュリティ向上に必須。
サブドメインが反映されているか確認する手順:
- サブドメイン名のURLにアクセスして期待するページが表示されるか確認
- 反映が遅い場合は数時間から最大72時間待つ
- ブラウザキャッシュをクリアしてみる
無料SSL(Let’s Encrypt)化手順(お名前.comレンタルサーバーの場合):
- コントロールパネル内「SSL証明書」メニューに進みます
- 目的のサブドメインを選択して「無料SSL」設定を開始します
- 認証手続きと自動インストール後、httpsのURLでアクセスできるようになります
SSL反映も数十分から数時間かかる場合があるため、慌てず定期的に動作確認を行いましょう。
また、サブドメインのサイトが正しく表示されない場合は、DNSレコード設定の確認、SSL証明書の期限切れやDNSキャッシュの影響がないかも見直してみてください。
この3ステップで、お名前.comを使ったサブドメインの作成とSSL化がスムーズに進められます。
お名前.comのサブドメイン設定でつまずいた時の解決策
お名前.comでサブドメインを設定する際は、多くのユーザーが「サイトが表示されない」「設定が反映されない」「WordPressがインストールできない」といったトラブルに悩みがちです。この章では、よくあるつまずきポイントごとに、原因と解決策を解説します。
サブドメインが正しく表示されない主な原因
お名前.comでサブドメインを作成したのに、ブラウザでアクセスしてもページが正しく表示されないことがあります。その主な原因は下記の通りです。
- DNS設定が未反映、または誤設定
- サーバー側の設定反映漏れ
- サブドメインに紐づけるディレクトリやアプリが未設置
- SSL証明書未設定によるエラー発生
実際には、お名前.comのDNS設定画面でサブドメインごとのAレコードやCNAMEレコードの設定が正しいか、コントロールパネルで確認してください。ホスト名、TYPE、VALUEなどの項目をチェックします。
また、お名前.comのSSLが未設定の場合は「この接続ではプライバシーが保護されません」と表示されることが多いため、無料SSLの申請や更新も忘れず行いましょう。
DNS設定が反映されない場合の確認ポイント
サブドメインのDNS設定を完了しても、ブラウザでアクセスできるまでにタイムラグが発生することがあります。この問題に直面した場合、次のポイントを確認しましょう。
- DNSレコードの設定ミス(ホスト名やVALUEの誤入力)
- TTL値の指定ミスや過度な短縮・延長
- 他社サーバ連携の場合、NSレコードのミス
- DNSの反映待機時間(数分~72時間)中であること
お名前.comのDNS設定がサイト上に反映されるまでには、一般的に数時間から最大で72時間程度要することがあります。この間、ブラウザキャッシュやネットワークキャッシュの影響を受ける場合があるので、「シークレットウィンドウ」や「別ブラウザ」での確認、強制リロードなどを活用してください。
WordPressが正常にインストールできない時の対処法
サブドメインを新設後、WordPressのインストール処理でエラーが発生するケースも珍しくありません。主な原因は次のとおりです。
- サブドメインとサーバーディレクトリの紐付けミス
- サブドメインのDNS設定が未反映
- SSL証明書が未発行
- ファイルパーミッションの不足やディレクトリの作成ミス
解決策として、まずはお名前.comのコントロールパネルからサブドメインごとにWeb公開フォルダ(ドキュメントルート)が正しく設定されているかどうかを確認します。そのうえで、SSLの有効化、DNS設定の再確認を行いましょう。
また、WordPress設置前に「インストール対象のサブドメイン」がWeb上で有効かどうか(エラーページが表示されないか)を確認し、必要なら30分~1日ほど時間を空けて再度インストール作業を実施すると、解決するケースも多いです。
お名前.comサブドメインのSEOへの影響と活用事例


お名前.comでサブドメインを作成する場合、SEO面での影響や活用方法が気になる方が多いです。ここでは、Googleの評価、活用事例、そして運営後のネクストステップについて詳しく解説します。
サブドメインはSEOに不利?Googleの評価を解説
サブドメインがSEOにどのような影響を与えるのか、Googleの見解と実運用上の違いを整理します。
サブドメインとサブディレクトリのSEO上の取り扱いについては、Googleは「サブドメインもサブディレクトリも同様にクロール・評価する」と明言しています。
しかし実際の運用事例では「サブドメイン=別サイト」とみなされるケースも報告されています。そのため、主要コンテンツはサブディレクトリで運営し、テスト・キャンペーン・外国語サイトなど分離したい場合にお名前.comのサブドメインが選ばれる傾向にあります。
項目 | サブドメイン | サブディレクトリ |
---|---|---|
Googleの見解 | 同等に評価 | 同等に評価 |
実際の運用傾向 | 別サイト扱いされやすい | メインサイトと同一評価 |
SEOトラブル時の影響 | 本体サイトへの影響が限定される | 本体と影響を受けやすい |
運用上の使いどころ | 別事業部サイト、多言語、テスト環境 | 一般コンテンツ拡張 |
Googleのアルゴリズム更新やSEOの最新動向を考慮しても、「どちらが絶対に有利」ということはありません。お名前.comサブドメインでは、目的とサイト構造で選択することが重要です。
用途別のサブドメイン活用事例を紹介
サブドメインは、単なる階層構造だけでなく様々なビジネス課題に対応できる柔軟な運用法を提供します。
よく使われる活用事例には以下のようなものがあります。
- 新規サービス・キャンペーンサイト:本体サイトと区別して独自性を持たせやすい
- テスト・検証環境:実運用前の動作確認用
- CMS(WordPress等)の複数インスタンス運用
- 言語ごとの多言語サイト
- サポートやFAQなど特定用途の運営
例えば「shopifyサブドメインお名前.com」や「awsお名前.comサブドメイン」のように、外部サービスと連携したECやWebアプリの独立運用でもお名前ドットコムサブドメインが活用されています。
サブドメインでサイト運営後のネクストステップ
お名前.comサブドメインを使ってサイト運営を始めた後、さらなる発展や運用効率向上のために取り組みたいステップを紹介します。
まず、SSL(https化)未対応の場合は「無料SSL証明書の発行・設定」が重要です。お名前.comのレンタルサーバーでは、「サーバーパネル」からサブドメインごとにSSLを設定できます。
これによりセキュリティ向上と検索順位改善の双方を期待できます。
その他、DNSレコードの見直しや自動バックアップ設定、メールアドレスの作成、Google Search Consoleへの登録もおすすめです。お名前.comサブドメインの運用経験を生かし、将来的に独自ドメインサイトや複数サブドメインの統合など、サイト設計の最適化が次の課題となります。
このように、お名前.comでサブドメインを適切に設定・運用することで、SEO戦略やサイト運営がより戦略的かつ安全に展開できます。
まとめ:お名前.comのサブドメインは簡単設定で用途別にサイトを運営できる
サブドメインお名前.comでの作成は、管理画面から数ステップで完了します。費用もかからず手軽に始められるのも魅力的。
サブドメインを活用することで、本サイトと分離して新たなメディア運営やテスト環境構築が可能です。目的ごとのサイト管理も効率的に行えます。
お名前.comサブドメイン設定方法やトラブルシューティング、SEOへの影響についても本記事で丁寧に解説しました。
- お名前.comサブドメインでは、コントロールパネルから簡単にサブドメインを追加・設定できること
- サブドメインを使うことで、本サイトと異なる用途のWebサイトや開発環境を柔軟に運用できること
- お名前.comサブドメインの運用やSSL設定、SEOの影響についても、具体的な手順と判断基準を理解できること
この記事をもとに、お名前.comサブドメインでスムーズに複数サイト運営や新サービス立ち上げに挑戦しましょう。