
さくらのレンタルサーバで独自ドメインを設定したいけど、ネームサーバーやDNSの専門用語が多くて実際にどう操作すればいいか分からない。



こうした疑問に答えます。
- さくらのレンタルサーバで利用できるドメインの種類
- 他社管理ドメインの設定手順
- ドメイン取得後に行うべき初期設定
さくらのレンタルサーバドメインの設定は、コントロールパネルから数ステップで簡単に行えます。さくらのレンタルサーバドメイン設定では、独自ドメインの追加やドメイン移管も可能。
初心者でも戸惑いやすい用語や設定方法も、図解やチェックリストでしっかりフォロー。さくらインターネットでドメイン取得から、さくらのレンタルサーバドメイン変更まで安心してサイト運営をスタートできます。続きをご覧ください。
さくらのレンタルサーバにおけるドメインの基本


さくらのレンタルサーバで独自ドメインを利用する場合、主に「さくらインターネットで取得したドメイン」と「他社で取得したドメイン」の2パターンがあります。
さくらインターネットでドメイン取得すると、さくらのレンタルサーバとの連携が非常に簡単になります。ネームサーバーの設定作業が不要になるため、初心者でもスムーズに導入可能です。
一方、他社で取得したドメインでも連携できます。ただし、ネームサーバーやDNSレコードの変更などドメイン管理会社側での設定が必要となります。
独自ドメインを利用する最大のメリットは、独自性が高く信頼感のあるURLでサイトやメールアドレスを運用できる点です。また、常時SSL化(https接続)も簡単に設定できるため、セキュリティ面でも有利になります。
さくらのレンタルサーバで利用できるドメインの種類
さくらのレンタルサーバでは、以下のようなドメインの利用が可能です。
- さくらインターネットで取得したドメイン(.jp, .com, .net, .orgなど各種拡張子に対応)
- 他社(例:お名前.comなど)で取得したドメイン
- サブドメイン(メインのドメイン下の専用アドレス)
各ドメインタイプを比較した場合、以下の表が参考になります。
ドメイン種別 | 取得方法 | 設定のしやすさ | 特徴 |
---|---|---|---|
さくらドメイン | さくらで購入 | 非常に簡単 | サーバー連携が自動 |
他社取得ドメイン | 他社で購入 | やや複雑 | ネームサーバー変更が必要 |
サブドメイン | サーバーで設定 | 簡単 | メインの下に複数作成可能 |
さくらインターネットでドメイン取得済みの場合、サーバーのコントロールパネルから簡単に紐づけができます。設定作業の負担が大幅に軽減されるのが特徴です。
他社で取得したドメインの場合は、ドメイン管理画面でネームサーバーをさくらのレンタルサーバ指定のものに変更する必要があります。
ドメインの新規取得と更新にかかる料金一覧
さくらインターネットでドメイン取得・更新する場合の料金体系は、ドメインの種類によって異なります。
代表的なドメインの例を以下にまとめました。
- .jpドメイン:年間4,900円(取得・更新とも同価格)
- .comドメイン:年間2,100円(取得・更新とも同価格)
- .netドメイン:年間2,100円(取得・更新とも同価格)
- .orgドメイン:年間2,100円(取得・更新とも同価格)
※価格は2025年7月時点のものであり、公式サイトで最新情報をご確認ください。
さくらのレンタルサーバ契約時には付属する無料サブドメイン(例:〇〇.usrweb.com)も利用可能です。ただし、独自ドメインでの運用が推奨されています。
独自ドメインは有償ですが、ビジネスや個人サイトの信頼性向上には必須の投資と言えます。
Whois情報公開代行の必要性と設定方法
ドメイン所有者情報(Whois情報)は、公開が原則です。しかし、個人情報保護のため「Whois情報公開代行」サービスを利用するケースが増えています。
Whois情報公開代行とは、ドメイン登録者の個人情報を代理で公開するサービスです。スパムや迷惑メール、なりすましなどのリスクを軽減できます。
さくらインターネットの場合、ドメイン新規取得時や管理画面でWhois情報公開代行の設定が可能です。
設定手順は以下の通りです。
- さくらインターネットの会員メニューにログイン
- 「契約中のドメイン一覧」から該当ドメインの「ドメインコントロールパネル」を開く
- Whois情報公開代行の項目を「有効」に切り替えて保存
Whois情報公開代行を利用しない場合、ドメイン取得時に登録した個人情報がインターネット上で公開されます。プライバシー保護の観点からも、基本的には公開代行サービスの利用をおすすめします。
なお、法人や個人事業主の場合は、自社情報等を公開することもあります。用途に応じて選択してください。
さくらのレンタルサーバとドメインを一括管理することで、管理工数を大幅に削減できます。ドメインの更新忘れによるサイト消失リスクも低減可能です。
独自ドメイン設定後は、WordPressのインストールやメール設定、SSL化など次のステップもサポート記事が豊富です。体系的な運用ができます。
【新規取得】さくらのレンタルサーバでドメインを取得・設定する手順
さくらのレンタルサーバを契約した後、希望の独自ドメインを取得し、サーバに正しく設定するにはいくつかのステップがあります。ここでは、新規にドメインを取得し、設定を完了させるまでの具体的な流れを解説します。
①:希望のドメイン名を検索して申し込む
まず、自分のサイトや事業に合ったドメイン名を決めます。さくらインターネットの「さくらのドメイン」や他社のドメイン登録サービスから、希望するドメインが取得できるか検索しましょう。
取得したいドメイン名が空いていれば、そのまま申し込み手続きを進めます。
- さくらインターネットの会員メニューから「契約中のドメイン一覧」にアクセス
- 希望するドメイン名を検索し、空き状況を確認
- 利用可能なドメインは、その場で申し込み、ドメイン取得手続きに進む
取得費用はドメインの種類(.com、.jpなど)によって異なり、年間1,000円前後から数千円程度が一般的です。また、期間限定で割引や無料キャンペーンが実施される場合もあるため、公式情報を適宜ご確認ください。
②:サーバコントロールパネルでドメインを追加する
ドメインを取得した後は、さくらのサーバコントロールパネルにログインし、ドメインの追加作業を行います。ここでは、さくらで取得した場合と他社で取得した場合で操作が多少異なりますが、基本手順は共通しています。
- サーバコントロールパネル左側メニューの「ドメイン設定」をクリック
- 「新規ドメイン追加」もしくは「ドメイン/SSL設定」を開く
- さくらで取得した場合は該当ドメインを選択、他社取得の場合は「他社で取得した独自ドメインを移管せず使う」を選択
- ドメイン名を入力し、「送信」をクリック
- 確認画面で内容を見直し、問題なければ再度「送信」して追加完了
追加後は、DNSレコードやネームサーバーの設定が必要になる場合があります。たとえば、他社取得ドメインの場合は、ネームサーバー情報を「ns1.dns.ne.jp」「ns2.dns.ne.jp」など、さくら指定のものに書き換える必要があります。
③:ドメイン設定が反映されるまで待つ(浸透期間)
設定完了後、実際にあなたのドメインがインターネット上で利用できるようになるまでには「DNS浸透期間」と呼ばれる反映時間が必要です。一般的に数時間から最大72時間ほどかかる場合があります。
この期間中にできることとしては、メール機能やSSL証明書の設定、WordPressのインストール準備などが挙げられます。
- 浸透期間の目安:おおむね1〜24時間、最大72時間程度
- 浸透確認方法:自身のサイトURLにアクセスして表示されるかをチェック
- 注意点:設定直後はキャッシュがあるため、端末やネットワーク環境によって反映速度が異なる
このように、さくらのレンタルサーバでドメインを新規取得し、確実に設定するには、検索・申し込みからコントロールパネル操作、浸透待ちまでの3ステップがポイントとなります。適切な手順を踏むことで、初心者の方でも失敗なく独自ドメインサイトを運営開始できます。
【他社管理】外部ドメインをさくらのレンタルサーバに設定する手順
さくらのレンタルサーバを利用しながら、他社で取得した独自ドメインを設定するにはいくつか明確なステップがあります。ここでは、さくらのレンタルサーバドメイン設定の流れと各ステップのポイントについて詳しく説明します。
①:さくらのサーバコントロールパネルで外部ドメインを追加する
さくらのレンタルサーバコントロールパネルにログイン後、左側メニューから「ドメイン設定」をクリックします。その中の「新規ドメイン追加」を選択し、「他社で取得した独自ドメインを移管せず使う」を選びます。
設定したいさくらのレンタルサーバドメイン名を正確に入力して送信すると、ドメイン追加が完了します。他社管理のドメインも、簡単な入力作業でさくらサーバと紐付けられるため、特別な技術知識は不要です。
コントロールパネルは随時仕様変更されることがあるため、公式ヘルプも併せて確認することを推奨します。
②:さくらのネームサーバー情報を確認する
さくらのレンタルサーバドメイン追加作業が終わったら、さくら側で使用するネームサーバー情報を控えておきましょう。通常、さくらのレンタルサーバで利用するネームサーバーは以下の通りです。
- ns1.dns.ne.jp
- ns2.dns.ne.jp
この2つの情報が必須となるため、正確にメモしておいてください。
③:ドメイン管理会社側でネームサーバーを変更する
次に、ドメインを取得したドメイン取得さくらインターネット以外の管理会社(例:お名前.com、ムームードメインなど)の管理画面にログインし、該当ドメインの「ネームサーバー設定」へ進みます。
「その他のネームサーバーを使う」といった選択肢を選び、先ほど控えたさくら指定のネームサーバー(ns1.dns.ne.jp、ns2.dns.ne.jp)をそれぞれ登録します。
ドメイン取得会社ごとに管理画面の用語や配置場所が異なるものの、基本的な流れは以下の通りです。
- ドメインを選択
- ネームサーバー設定へ進む
- さくら指定の情報を入力
- 設定を保存
ネームサーバー変更後は、インターネット全体への反映まで数時間~72時間程度かかることがあります。この時間内はウェブサイトが正常に表示されない場合もありますが、問題ではありません。
ドメイン取得会社 | ネームサーバー設定画面の名称 | さくら用ネームサーバー入力欄 |
---|---|---|
お名前.com | ネームサーバーの設定 | その他のネームサーバーを使う |
ムームードメイン | ネームサーバー変更 | カスタムネームサーバー |
バリュードメイン | レジストラDNS設定 | プライマリ/セカンダリネームサーバー |
④:ネームサーバー変更が反映されない時の確認点
さくらのレンタルサーバドメイン設定でネームサーバー変更後にも反映が完了しない場合、以下の点を確認しましょう。
- 入力したネームサーバー情報に間違いがないか再確認する
- ドメイン会社側で設定が正しく保存されたか確かめる
- 既存のDNSレコードやキャッシュの影響がないか
- 反映まで最大72時間程度のタイムラグがあるため、しばらく待つ
特に「タイピングミス」や「設定保存の失念」に注意が必要です。どうしても解決しない場合は、さくらインターネット、またはドメイン取得会社のサポートへ問い合わせを行うとよいでしょう。
なお、DNSやネームサーバーの専門用語に不安がある方は、さくらインターネット公式のサポートやヘルプページを参考に手順を進めると安心です。
さくらのレンタルサーバでドメインを一括管理するメリット


さくらのレンタルサーバでドメインを一括管理すると、多くのユーザーにとって大きなメリットがあります。主な理由として、管理の効率化やトラブルの削減、サポート体制の強化などが挙げられます。
支払いや更新手続きの手間が省ける
さくらのレンタルサーバでドメインとサーバーを同じサービスで管理すると、支払いや更新の手続きが一か所に集約されます。管理負担が大幅に軽減されるのが特徴です。
ドメインの有効期限が近づいた際にも、さくらインターネットからまとめて通知が届きます。更新忘れによる失効リスクも低減できる仕組みです。
従来はサーバー会社とドメイン会社が異なる場合、それぞれの管理画面で別々に支払い・更新処理をする必要がありました。一元化により手続きの重複や情報混乱を避けられます。
サポートの問い合わせ窓口が一本化できる
さくらのレンタルサーバでドメイン関連もサーバー関連も一本化して管理できます。何かトラブルが発生した場合は、すべて同じサポート窓口に相談可能です。
他社サービスを併用している場合、「サーバー側か、ドメイン側か、どちらが原因か分からずたらい回しになる」といったトラブルがよく発生します。一括管理なら責任の所在も明確です。
迅速で的確なサポートが受けやすくなるのが大きな利点です。
サーバーとドメインの連携に関するトラブルが減る
ドメインとサーバーを別々に管理していると、ネームサーバーやDNS設定の際に手順ミスが起こりやすくなります。Webサイトが表示されなくなるなどのトラブルにつながる恐れがあります。
さくらのレンタルサーバでドメインを一元的に管理することで、こうした設定の自動化や初期設定のテンプレートが利用できます。作業の手間や設定ミスを大きく減らせるのが魅力です。
初心者でも迷いにくく、短時間でスムーズにホームページを公開できる環境が整います。
さくらのレンタルサーバのドメイン設定後に行うべきこと


さくらのレンタルサーバで独自ドメインの設定が完了した後、サイトやメールの運用を開始するために必要な設定があります。ここでは、その具体的な手順と注意点について解説します。
WordPressをインストールしてサイトを構築する
さくらのレンタルサーバでドメイン設定ができたら、次のステップとしてWordPressのインストールが推奨されます。WordPressは直感的なサイト構築が可能で、初心者から上級者まで幅広く支持されているためです。
具体的なインストール手順は以下のとおりです。
- さくらのサーバコントロールパネルにログインする
- 左側メニューの「アプリケーションの設定」から「WordPress簡単インストール」を選択
- インストールする独自ドメインを指定
- 各種設定を入力し、インストールを実行
これにより、さくらのレンタルサーバの独自ドメインで自分だけのサイトを公開できます。インストールに失敗した場合は、管理画面の操作履歴やエラーメッセージを確認してください。
無料SSLを設定してサイトを常時SSL化する
さくらのレンタルサーバでドメイン設定後は、SSLによる通信の暗号化が必須です。ユーザーの情報漏洩防止とGoogle検索でのSEO評価向上を同時に満たせるためです。
- さくらのコントロールパネルから「ドメイン/SSL設定」へアクセス
- 設定済みの独自ドメイン横にある「SSL」欄から「Let’s Encryptによる無料SSL設定」を選択
- 設定ボタンを押して常時SSL化を有効化
SSL化には数分から数十分かかることがありますが、完了すればサイトURLが「https://」で始まります。
独自ドメインでメールアドレスを作成する
さくらのレンタルサーバで独自ドメインのメールアドレスを運用すれば、信頼性やブランドイメージが向上します。
- サーバコントロールパネルの「メールアドレス管理」で、新規メールアドレスの追加を選択
- 「xxxx@独自ドメイン.com」の形式で任意のメールアドレスを作成
- 必要なメールボックス容量や転送設定も同時に設定
作成後は、Webメールやメールソフトからの設定に進みます。メール設定に必要な「POP/IMAP/SMTP」サーバ情報は管理画面で確認できます。
よくあるドメイン設定のトラブルと解決策
さくらのレンタルサーバでドメイン設定後によく発生するトラブルとその解決策をご紹介します。
トラブル | 原因 | 解決策 |
---|---|---|
サイトが表示されない | DNS情報の反映遅延 | 最大72時間待つ、ネームサーバーを確認 |
SSLが有効にならない | 証明書発行待ち | 最大1日待つ、DNS設定を確認 |
メールが届かない | MXレコードの設定不備 | さくら指定値に修正、迷惑メールフォルダも確認 |
ドメイン移管後の不具合 | ネームサーバー変更忘れ | さくら指定のネームサーバーに変更 |
さくらのレンタルサーバでドメイン変更やドメイン追加を行った場合も、同様の確認が必要です。
チェックリスト例:
- サイトURL(https対応)で開けるか確認
- 管理者メールアドレスから送受信テスト
- ネームサーバーやDNSレコードの再確認
- WordPressインストール・初期設定
- 必要なプラグインやテーマ導入
- 常時SSL化の修正
これらの手順を押さえることで、さくらのレンタルサーバでの独自ドメイン利用が安心・快適になります。
まとめ:さくらのレンタルサーバのドメイン設定は簡単で管理も楽!
さくらのレンタルサーバドメインの設定は、コントロールパネルからシンプルな操作で独自ドメインの取得や追加ができます。他社管理ドメインの連携も用意された手順を進めるだけで完了。
サーバーとドメインをまとめて管理できるため、支払いやサポートの手間も大幅に削減できます。初心者でもサイト公開まで安心して進められるのが特長。
- さくらのレンタルサーバドメインの取得・設定は、コントロールパネルから数ステップで簡単に完了できます
- 他社で取得したドメインも、指定ネームサーバーへの変更だけでさくらのレンタルサーバとスムーズに連携可能
- ドメイン設定後は、WordPress導入やSSL化、メールアドレス作成もシンプルに対応でき、管理も一元化できます
この記事を読めば、さくらのレンタルサーバドメインに関する悩みや疑問が解消されます。サイト公開や運用をスムーズにスタートできるはず。
今すぐさくらのレンタルサーバドメインで自分に合った運用を始めてみましょう。