
エックスサーバーでバックアップを取っておかないと、万が一データが消えた時に大変だと不安だけど、自動バックアップだけで本当に安心なのか、復元の手間や料金、失敗のリスクがわからなくて心配です。



こうした疑問に答えます。
- エックスサーバーの自動バックアップ機能の特徴
- サイトをバックアップから復元する具体的手順
- 手動やプラグインによるバックアップ方法
エックスサーバーバックアップは自動・手動どちらも簡単に利用できます。WordPressサイトのデータベースバックアップも含めて、大切なサイトデータを確実に保護することが可能。
バックアップ取得から復元まで、料金や手順を詳しく解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
エックスサーバーの自動バックアップ機能とは


エックスサーバーの自動バックアップ機能は、サイト運用の安心感を高める強力な仕組みです。サーバー障害や人的ミスによるデータ消失リスクを最小限に抑えたいユーザーにとって、このエックスサーバーバックアップ機能の内容と使い方をしっかり理解することは非常に重要になります。
自動でバックアップされるデータ範囲
エックスサーバーでは、自動バックアップ機能によってサーバー上のさまざまなデータが自動的に保護されています。この自動バックアップで対象となるデータには、以下の2つがあります。
- サーバー領域のWebデータ(サイト全体のファイル、画像など)
- MySQLデータベース(WordPress記事や設定などの情報)
サーバー領域とデータベースは別々に管理されており、どちらか一方でも欠けると完全な復元ができません。そのため、どちらのデータも自動的にエックスサーバーバックアップ対象となっている仕組みは信頼性が高いです。
バックアップデータの保存期間と取得タイミング
バックアップデータの保存期間は、過去14日間にわたって保持されます。つまり、2週間以内であれば任意の日付のバックアップデータに遡って復元可能です。
エックスサーバーバックアップ取得は毎日深夜から早朝にかけて自動的に実行されます。常に最新の状態が反映されるため、万一のトラブル発生時でも復旧までのロスが最小限で済みます。
このような仕組みにより、WordPressのアップデートやサイトのカスタマイズ前にうっかりバックアップを取り忘れていても、14日間はさかのぼってデータを復元できるので安心です。
自動バックアップ機能の利用料金について
エックスサーバーの自動バックアップ機能は、全プランで追加料金なしに利用できます。バックアップデータの取得や、トラブル発生時の復元作業も全て無料で対応可能です。
利用者側で特別な設定や申し込みの必要もなく、サーバー契約時点から自動的に機能が有効化されています。操作や専門知識がなくても、初心者から上級者まで誰でも安心してサイト運営ができる点がエックスサーバーの魅力です。
エックスサーバーのバックアップデータからサイトを復元する手順
エックスサーバーでは、予期せぬトラブルやデータ損失が発生した際にも、バックアップデータから簡単にサイトを復元できます。ここでは、エックスサーバーの自動バックアップ機能を用いた復元手順を詳しく解説します。
自動バックアップは原則として、ユーザーの手間を最小限に抑えて安全にデータを保護するための非常に信頼性の高い仕組み。
①:サーバーパネルにログインする
まず最初に、「サーバーパネル」にログインします。ログインに必要な情報(サーバーIDやパスワード)は、エックスサーバー契約時に発行されたもの。
サーバーパネルは管理作業の起点となるため、セキュリティには十分注意してください。
②:「自動バックアップ」から復元したいデータを選択する
サーバーパネルに入ったら、「自動バックアップ」機能の項目を選択します。自動バックアップでは、過去14日分のウェブ、メール、データベースのデータが自動で保存されています。
この中から、復元したい対象(ウェブ領域、MySQLデータベースなど)を選びます。特に、WordPressサイトのバックアップ復元などでは「MySQLデータベース」と「Webデータ」の両方が必要になる場合が多いため注意しましょう。
③:対象ドメインと復元日を選択して実行する
次に、復元したいドメインと日付(バックアップ取得日)を選びます。エックスサーバーの自動バックアップは毎日深夜から早朝にかけて行われており、過去14日間から任意の日を指定可能。
対象データ・日付を確認後、「復元実行ボタン」をクリックします。
④:復元作業が完了したかを確認する方法
復元作業が完了すると、サーバーパネルやメールで完了の通知が届きます。実際に以下の点を確認しましょう。
- ウェブサイトが正常に表示されるか
- コンテンツやデザインの更新が元に戻っているか
- WordPress管理画面に問題なくログインできるか
万一うまくいかない場合や復元できない場合は、再度違う日付のバックアップからやり直すか、エックスサーバーのサポートへ問い合わせてください。このように、エックスサーバーの自動バックアップ復元機能は、初心者でも操作しやすく、万一の時でも安心して利用できるサービス。
【手動】エックスサーバーでバックアップを取得する方法


エックスサーバーでウェブサイト運営を安全に続けるためには、定期的な手動バックアップが非常に有効です。特にWordPressのアップデートやサイトカスタマイズ前には、手動で最新のデータを確実に取得しておくことで、万が一のトラブルに備えることができます。
FTPソフトを使ったファイルデータのバックアップ
エックスサーバーのウェブサイトデータ(画像やテーマ、プラグインなどのファイル類)は、FTPソフトを使って手軽にバックアップが可能です。
- FTPソフト(例:FileZillaやWinSCPなど)を使ってサーバーへ接続します。
- 「public_html」などウェブサイトのルートディレクトリ以下の全ファイルをPCや外部ストレージにダウンロードします。
- メールデータも必要な場合は、「mail」や対象ディレクトリも同様に取得します。
この方法なら、「今」時点の全ファイルを自分の管理下に安全に保存できます。ただし、ファイル数や容量によってはダウンロードに時間がかかる場合もあります。
phpMyAdminを使ったMySQLデータベースのバックアップ
WordPressや多くのCMSでは、テキスト情報や設定、投稿内容などはMySQLデータベースに保存されています。エックスサーバーのデータベースバックアップは以下の手順です。
- エックスサーバーのサーバーパネルにログインします。
- 「phpMyAdmin」を開き、該当ドメインのデータベースにログインします。
- バックアップしたいデータベースを選択し、「エクスポート」タブをクリックします。
- 「SQL」形式でエクスポートし、PCにダウンロードします。
これにより、全データベース情報が一括保存され、サイト復元時も正確な状態に戻すことが可能です。
手動バックアップデータの安全な保管場所
取得した手動バックアップデータの管理はとても重要です。適切な保管先を選ぶことで、バックアップデータ自体の消失やウイルス感染リスクを下げることができます。
- 自宅PCの他、外付けHDDやUSBメモリ、NASなど物理ストレージに複数コピーしておく
- クラウドストレージ(Google DriveやDropboxなど)にも保存し、万が一に備える
- バックアップ取得日時や対象ファイルを記録し、不要なデータは定期的に整理する
安全で堅実なバックアップ管理により、想定外のトラブル時も迅速で確実なサイト復元が可能となります。
手動バックアップは自分のタイミングで確実にデータを取得できる点が魅力ですので、定期的な運用を心がけましょう。
エックスサーバーの自動バックアップ機能を利用する際の注意点
エックスサーバーのバックアップ機能は便利ですが、完全に安心できるものではありません。バックアップ復元時のリスクや制約があります。
データの復元には手数料が発生する
エックスサーバーの自動バックアップ機能は、Webデータやメール、MySQLデータベースの内容を毎日自動的に保存してくれます。しかし、バックアップからデータを復元する際にはプラン・条件により手数料が発生する場合があります。
過去14日間のエックスサーバーバックアップデータの取得や復元は無料となるプランがある一方で、状況によっては追加料金が必要となるケースもあります。自身の契約プランや公式の最新情報を必ず確認することが重要です。
過去14日間のデータをさかのぼって復元できるのがエックスサーバーの強みです。急なトラブルでバックアップが必要になった際、無料範囲を超えたサポートや特殊な復元には手数料がかかることがあります。
予想外のコストに悩まされないためにも、定期的な手動バックアップもあわせて検討すべきです。
任意のタイミングでバックアップはできない
エックスサーバーの自動バックアップは、毎日深夜から早朝にかけてサーバー全体を自動的にバックアップする仕組みです。このため、ユーザーの好きなタイミングでバックアップを取得することはできません。
WordPressのバージョンアップや大規模なカスタマイズを行う直前など、「今すぐバックアップしたい」と思っても、自動機能では対応できません。そのため、必要なタイミングでは手動バックアップ機能も併用するのが安全です。
手動バックアップの場合は、サーバーパネルから簡単に「今」の状態をバックアップできます。これにより、更新前後のリスク回避が確実となります。
復元に失敗するリスクもゼロではない
エックスサーバーの自動バックアップ機能を利用しても、バックアップデータが必ずしも正常に復元できるとは限りません。技術的なトラブルや一部データの欠損、システム側の障害など、復元失敗のリスクはゼロにはできません。
この点も自己バックアップが重要な理由のひとつです。
エックスサーバーの自動バックアップで保存されるのは過去14日間分のみです。それ以前のデータや細かなタイミングで変更した内容は復元できないこともあります。
エラーや障害発生時のリスク回避として、定期的なエックスサーバーバックアップの手動取得や外部ストレージへの保存、安全なステージング環境での復元テストがおすすめです。
このように、自動バックアップ機能は大きな安心材料です。「すべて任せきり」にするのではなく、手動バックアップとの併用や復元時リスクの理解が不可欠です。
万一に備えた対策を講じることで、思わぬ事態が起きても迅速に復旧することができます。
WordPressプラグインでエックスサーバーのバックアップを効率化


エックスサーバーでは自動バックアップ機能が標準で搭載されています。より柔軟かつ安全にWebサイトのデータ保護を実現したい方には、WordPressプラグインを活用したバックアップの効率化が有効です。
ここでは、プラグインを利用するメリットやおすすめのツール、具体的な運用方法について解説します。
プラグインを利用するメリット
プラグインを使ってバックアップを行う最大のメリットは、自分でバックアップ取得タイミングや保存先を細かくコントロールできる点。エックスサーバーの自動バックアップは過去14日間のデータ保存を無料で提供しており、何も設定せず復元依頼が可能です。
より頻繁なバックアップや独自の保存期間設定、外部ストレージ活用などにはプラグインが力を発揮。また、エックスサーバー手動バックアップはサーバーパネルから簡単に取れるものの、プラグインを使えば以下のような利点があります。
- サイトやプラグインの自動アップデート直前にバックアップをスケジュールできる
- バックアップファイルをGoogle DriveやDropboxなど外部ストレージへ自動保存できる
- 復元作業もワンタッチで実施でき、初心者でも安心
このように、プラグイン導入は「エックスサーバー自動バックアップだけでは不安」「もっと自由に管理したい」と考える方におすすめの選択です。
おすすめのバックアッププラグイン「UpdraftPlus」
多くのユーザーに支持され、国内外で実績のあるおすすめプラグインが「UpdraftPlus」。UpdraftPlusは無料版でも主要なバックアップ・復元機能が充実しており、エックスサーバー環境でも安定して動作します。
主な機能は以下の通り。
- MySQLデータベース・サイトファイルの個別・一括バックアップ
- 定期的な自動バックアップスケジュール
- エックスサーバー手動による即時バックアップ取得
- バックアップデータの外部保存(Google Drive, Dropbox等)
- ワンタッチ復元機能
簡単な設定と操作性の高さから、WordPress初心者でも安心して利用できます。
UpdraftPlusの基本的な使い方
UpdraftPlusを使い始めるには、まずWordPress管理画面でプラグインの新規追加から「UpdraftPlus」を検索・インストールし、有効化。その後「設定」→「UpdraftPlusバックアップ」から基本設定を行います。
手順の基本は以下の通り。
- エックスサーバーバックアップを「今すぐバックアップ」ボタンで手動取得
- 「設定」タブで自動バックアップの頻度や保存数を決定
- 「保存先」タブでGoogle DriveやDropbox等、外部ストレージと連携設定
- 復元したい場合は「既存のバックアップ」一覧から対象データを選び、「復元」ボタンをクリック
この一連の流れで、特別な知識がなくても簡単にバックアップ管理と復元作業が可能になります。
外部ストレージ連携でバックアップをさらに安全に
バックアップファイルをサーバー内だけに保存していると、万が一のサーバートラブルやセキュリティリスクに備えきれません。そこでUpdraftPlusの外部ストレージ連携機能を活用し、Google DriveやDropbox、Amazon S3などへバックアップを自動保存すれば、データの冗長性が大幅に向上。
外部ストレージにバックアップを分散させることで、以下のメリットがあります。
- サーバー障害時にも確実にエックスサーバーバックアップを確保
- 誤操作やウイルス被害後も別環境で復元が可能
- 定期的なバックアップ取得が自動化でき忘れるリスクを軽減
初期設定こそ必要ですが、一度連携すれば以降は自動化でき、xserverバックアップの信頼性と安全性を最大限に高められます。
まとめ:エックスサーバーのバックアップは自動・手動で簡単にできる
エックスサーバーバックアップは、自動機能と手動バックアップの両方が充実しており、サイト運営者の大切なデータをしっかりと守ります。毎日自動でバックアップが取得されるだけでなく、自分の好きなタイミングで手動バックアップも可能。
WordPressの更新やカスタマイズ時も安心です。また、万が一の際も過去14日分のデータから容易に復元できます。
- エックスサーバーバックアップは過去14日分を自動で保存し、復元も無料で利用可能
- 手動バックアップを活用すれば、更新や変更時もピンポイントで安心
- 初心者でも簡単に操作できるため、万が一のトラブルにも素早く対応可能
この記事を読むことで、エックスサーバーバックアップの仕組みや復元方法が理解できました。手動バックアップのタイミングと実践方法まで把握し、不安なくウェブサイト運営ができるようになったはずです。
バックアップを習慣化して、今すぐ安心なサイト運営を始めましょう。