
CloudwaysでNext.jsをデプロイしたいけれど、環境構築の手順やコストを抑える方法が分からない。



そんな疑問にお答えします。
- CloudwaysでNext.jsを運用するメリットとデメリット
- Node.jsのインストールからリバースプロキシ設定までの全手順
- PM2を使用したプロセスの常時稼働と運用のポイント
結論として、Cloudways上でNode.js環境を適切に構築すれば、Next.jsアプリケーションの安定した公開と運用が可能です。
この記事を読めば、インフラ管理を一元化してサーバーコストを削減しつつ、Next.jsのパフォーマンスを最大限に引き出せます。具体的な設定方法を詳しく解説するので、ぜひ最後まで読み進めてください。
CloudwaysでNext.jsを運用するメリット


CloudwaysはWordPressなどのPHP環境に特化したサービスとして有名ですが、実はNext.jsの運用にも適したプラットフォームです。CloudwaysでVPSを扱う自由度の高さを活かし、Custom App機能を利用することで、SSRを含む高度なNext.js環境を構築できます。
この記事ではCloudwaysでNext.jsを運用する具体的なメリットを、コストやカスタマイズ性の観点から解説します。
サーバー費用を抑えられる
Cloudwaysを利用することで、Next.jsの運用コストを大幅に削減できる可能性があります。DigitalOceanなどの安価なクラウドインフラをベースにしており、利用したリソース分だけを支払う体系だからです。
Vercelの商用プランや他のPaaSとコスト構造を比較しました。
| 比較項目 | Cloudways (DigitalOceanベース) | 一般的なPaaS (商用プラン) |
|---|---|---|
| 月額料金の目安 | 約11ドルから | 約20ドルから |
| リソース制限 | サーバー容量内で柔軟に対応 | 帯域やリクエスト数による制限 |
| コストパフォーマンス | 複数アプリを同居可能で高い | プロジェクトごとに費用が発生 |
小規模なサイトであれば、月額10ドル前後のプランでも安定した動作が見込めます。予算を抑えつつプロフェッショナルな環境を手に入れたい場合に最適です。
インフラ構成を自由にカスタマイズできる
インフラ構成をプロジェクトの特性に合わせて細かく調整できる点は大きな利点です。専用のサーバーインスタンスを提供するため、ユーザーはSSHを通じて内部設定を直接変更できます。
自由なカスタマイズが可能な要素をまとめました。
- Node.jsのバージョン選択
- PM2等を用いたプロセスの死活監視
- Nginxによるリバースプロキシ設定
- Redisなどのキャッシュ機能の追加
トラフィックの特性やSEO要件に応じて、最適なパフォーマンスを引き出すためのチューニングが可能です。
特定のプラットフォームへの依存を防げる
Cloudwaysでの運用は、特定のベンダーロックインを回避する手段として有効です。Vercelなどのプラットフォームは便利ですが、独自の仕様に依存する部分が少なくありません。
Cloudwaysの運用は標準的なLinux環境に近いため、将来的なリスクヘッジにつながります。
- 汎用的な手順のため他のVPSへ移行しやすい
- AWSやGoogle Cloudなど接続先を柔軟に選べる
- プラットフォーム固有の制約に縛られない
普遍的な技術スタックで運用し続けたい開発者にとって、CloudwaysとNext.jsの組み合わせは魅力的な選択肢であり、同様の手順でHostingerでNext.jsを動かす環境へ乗り換えることも容易です。
既存システムを一つのサーバーにまとめられる
既存のシステムを一つのサーバーに集約できる点は、管理コストの面で非常に強力なメリットです。1つのサーバー内に複数のアプリケーションを作成できるため、PHPとNext.jsを共存させられます。
具体的には以下のような運用が可能です。
- WordPressとNext.jsを同一サーバー内で連携
- データベースやメモリのリソースを複数アプリで共有
- バックアップやSSL設定をダッシュボードで一元管理
Next.js単体での運用にとどまらず、既存のWeb資産を統合して効率的に管理したい場合に優れた性能を発揮します。


CloudwaysでNext.jsを運用するデメリット


Cloudwaysは強力なマネージドホスティングですが、主にPHPやWordPress向けの環境です。Next.jsをCloudwaysで運用することは可能ですが、快適に利用するにはいくつかの壁が存在します。
Next.js専用プラットフォームと比較した際の懸念点や、具体的なデメリットを詳しく解説します。
サーバー構築にインフラの知識が必要になる
CloudwaysでNext.jsのSSR環境を動作させるには、高度なサーバー管理知識が不可欠です。Vercelのような専用環境とは異なり、ボタン一つで公開を完了させることはできません。
Linuxコマンドを用いた操作が求められるため、以下の設定を自分で行う必要があります。
- SSHを用いたサーバー接続とNode.jsのインストール
- npmによる依存関係の設定とビルドの実行
- PM2などのプロセス管理ツールによる常時稼働の設定
- Nginxのリバースプロキシ設定とドメインのバインド
OSレイヤーに近い操作が必要なため、インフラ知識がない方にはハードルが非常に高いと言えます。
専用環境の機能を活かしにくい
Next.jsのポテンシャルを最大限に引き出すには、Vercelのような最適化されたエッジネットワークが重要です。Cloudwaysで運用する場合、先進的な機能を十分に活かせない可能性があります。
専用ホスティングとCloudwaysでの運用を比較した際の違いは以下の通りです。
| 機能・項目 | Next.js専用ホスティング | Cloudwaysでの運用 |
|---|---|---|
| デプロイ難易度 | Git連携で自動化(低い) | コマンド操作(高い) |
| 最適化 | エッジで自動最適化 | 自力でのキャッシュ設定 |
| ISRへの対応 | 標準で完全サポート | 設定次第で制限あり |
| スケーラビリティ | 自動拡張が可能 | 手動でのプラン変更 |
自前のNode.js環境として動作させるため、最新の最適化機能をシームレスに適用するのは困難です。
手動デプロイの手間が増える
ソースコードを本番環境へ反映させるデプロイ工程において、作業工数が増大する点も大きな弱点です。Cloudwaysでは手動作業や、自作のCI/CDパイプライン構築が前提となります。
標準的なデプロイフローを以下にまとめました。
- SSHでログインして最新コードを取得
- コマンドで依存ライブラリを更新
- ビルドを実行してファイルを生成
- プロセス管理ツールでアプリケーションを再起動
- 環境変数の設定ファイルを直接編集
更新のたびに手順を踏む必要があり、ヒューマンエラーのリスクを伴います。運用フェーズにおいて、デプロイの手間が開発スピードを損なう要因となります。
CloudwaysにNext.jsをデプロイする手順
CloudwaysでNext.jsを安定稼働させるには、標準のPHP環境へカスタムNode.jsスタックを追加する作業が必要です。まずはデプロイ完了までの全体像を把握しましょう。
- サーバーおよびアプリケーションのスロット確保
- SSH経由でのNode.jsおよびnpmの環境構築
- プロジェクトファイルの配置とビルド
- PM2を用いたプロセスの常時稼働設定
- Webサーバーからのリバースプロキシ設定
①:デプロイ先のサーバーを準備する
Cloudwaysの管理パネルから、基盤となるインフラを選択してサーバーを作成します。アカウント開設やサーバー起動などの基本的なCloudwaysの設定はNext.jsでも共通で、まずは「Custom App」のアプリケーションタイプを選択してください。
作成後、アプリケーション管理画面でファイル配置パスを確認します。通常は\`/home/master/applications/(アプリ名)/public_html\`が作業用ディレクトリです。
②:SSH接続してNode.jsをインストールする
サーバー準備の次は、SSHを使用して内部アクセスを行いNode.js環境を構築します。ターミナルからマスター認証情報でログインし、Next.jsの動作に必要なバージョンを導入してください。
最新のNext.jsを利用する場合、Node.js LTS(推奨バージョン18以降)の導入が望ましいです。インストール後は以下のコマンドで状態を確認しましょう。
- node -v
- npm -v
③:アプリケーションのファイルを配置する
ローカルで開発したプロジェクトファイルをサーバー上に配置します。Gitでリポジトリからクローンする方法か、SFTP等のツールで直接アップロードする方法が一般的です。
配置が完了したら、ディレクトリ内で以下の手順を実施して本番環境用にビルドします。
- npm ciを実行して依存ライブラリをインストールする。
- npm run buildを実行し、最適化された本番用ファイルを生成する。
④:PM2を使ってプロセスを常時稼働させる
24時間アプリを稼働させ続けるために、プロセスマネージャーのPM2を導入します。npm install -g pm2を実行後、設定ファイルを作成して管理を行うのが効率的です。
| 設定項目 | 内容の例 |
|---|---|
| アプリ名 | nextjs-app |
| 実行スクリプト | npm |
| 引数 | start |
| 稼働ポート | 3000 |
pm2 startコマンドで起動し、設定を保存すればサーバー再起動時にも自動で立ち上がります。
⑤:リバースプロキシを設定する
外部からのHTTPアクセスを、内部で動くNext.jsのポートへ転送する設定を行います。CloudwaysのWebサーバーが受け取ったリクエストを、Node.jsプロセスへ受け渡す仕組みが必要です。
.htaccessを利用する場合は、Rewriteルールを記述してポート3000などへ転送させます。この設定により、ドメインへアクセスした際にNext.jsのサイトが表示されるようになります。


CloudwaysでのNext.js運用の総評


CloudwaysはWordPress向けとして有名ですが、Next.jsアプリケーションの運用にも適したプラットフォームです。最新のトレンドでも、CloudwaysでNext.jsのSSRやISRを稼働させる構成は、エンジニアに選ばれています。
CloudwaysでNext.jsを動かす際は、Custom Appを選択しましょう。PM2によるプロセス管理とリバースプロキシ設定を組み合わせる形が一般的です。
運用コスト削減の効果が大きい
CloudwaysとNext.jsを組み合わせて運用すると、インフラ管理の手間と費用を大幅に削れます。保守業務をシステム側に任せられるため、開発作業に集中できる点が魅力です。
- 管理工数の削減。OSアップデートやサーバー監視などの保守をCloudwaysが代行します。
- インフラ料金の最適化。UIからリソース調整ができるため、過剰なスペック投資を防げます。
- プロジェクトの集約。同一サーバー内にWordPressとNext.jsを共存させることが可能です。
Cloudways利用時と自前でVPSを構築する場合を比べると、次のような違いが見えてきます。
- ミドルウェア管理:Cloudwaysはマネージドで不要な一方、自前VPSではすべて自身で構築・保守する必要があります
- セキュリティ対策:Cloudwaysは標準機能でカバーされますが、自前VPSは個別に対策を講じなければなりません
- コスト効率:管理工数を含めるとCloudwaysが優位ですが、自前VPSは人件費が膨らみやすい傾向があります
手順を理解すれば技術的なハードルは乗り越えられる
CloudwaysでのNode.js運用にはSSH操作が必要ですが、先述した①〜⑤の手順を一度きちんと踏んでおけば、以降は同じ流れをなぞるだけで安定した運用が続けられます。特別なGUIツールに依存せず、標準的なLinuxコマンドで完結する点も安心材料です。
PM2を導入すれば、アプリがクラッシュしても自動で再起動します。この仕組みにより、サービスの安定稼働が簡単に実現できるでしょう。深いインフラ知識がなくても、一度手順を体で覚えれば迷うことなく本番環境を構築・維持できます。
プロジェクトの要件に合わせて環境を選ぶ
プロジェクトの規模に応じて、最適なインフラ構成を選べる自由度もCloudwaysのメリットです。Next.jsのレンダリング戦略に合わせて、以下の視点で検討してください。
- SSG(静的サイト生成)が主体のケース。サーバー負荷が低いため、低価格なプランでも高速な配信ができます。
- SSR(サーバーサイドレンダリング)が主体のケース。リクエストごとに処理が走るため、CPUやメモリに余裕を持たせましょう。
Vercelは配信に強みがありますが、Cloudwaysはサーバーの自由度や既存資産との親和性に優れています。SEO効果や管理の集約化を優先する場合、CloudwaysはNext.jsの強力な土台となるはずです。
まとめ:CloudwaysでNext.jsを活用して低コストで運用する方法
本記事では、CloudwaysでNext.jsを運用するための具体的なデプロイ手順や、サーバー集約によるコスト削減のメリットを解説しました。PHP環境に強いCloudwaysですが、Node.jsの設定やPM2によるプロセス管理を行うことで、Next.jsアプリケーションも安定して稼働します。
本記事のポイントを以下にまとめます。
- CloudwaysとNext.jsを組み合わせることで、サーバー費用を抑えつつ自由度の高い構成を実現できる
- SSHでのNode.jsインストールやリバースプロキシ設定など、正しい手順を踏めばデプロイは難しくない
- 既存のWordPressサイトなどとサーバーを一本化でき、管理コストの効率化に繋がる
この記事の手順を実践すれば、インフラ知識への不安を解消して高速なパフォーマンスを最大限に引き出せます。複数のプラットフォームを使い分ける手間から解放され、スマートなサイト運用をスタートさせましょう。
まずはテスト環境でデプロイを試し、プロジェクトの最適化に向けた第一歩を踏み出してください。さらに詳細な構成案や運用の自動化について相談を希望される場合は、お気軽にお問い合わせください。


